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2002年03月15日
ITバブルがはじけて迷走するパソコン業界
「ITが日本経済を再生させる!」と官民一体となってIT化推進の雄叫びを上げていたのが、遠い昔のように思える。ITに未来を託したパソコン業界の皮算用は見事に裏切られ、パソコンの売り上げは減少傾向が続いている。
パソコン業界は生き残りをかけて必死だ。価格競争は熾烈さを増し、売り上げはさらに下がり、収益悪化と、先の見えない悪循環に陥っている。そんななか、最近のパソコンに首を傾げてしまうことが多い。
ADSLの契約数は、あっという間にケーブルテレビのそれを追い抜き、業界の時代のキーワードは、ブロードバンド。パソコン店に“ブロードバンド対応”をうたうマシンが並ぶが、さて、その実体は。
パンフレットを見ても、肝心のブロードバンド対応の意味も理由も書いてないものがある。仕様を見ると、どうやらインターネットに接続するためのネットワークカードを備えているというだけのようだったりする。
初めてパソコンを買ったのは10年以上前になる。以後7、8台のパソコンを買ったが、ネットワーク機能を標準装備してないパソコンは1台もなかった。それが時代が変わると“ブロードバンド対応”となるのだから、びくりする。
液晶ディスプレーにアクリル板と思われる保護カバーを取り付けた機種が増えているのに気づいてている人も多いだろう。保護カバーが輝いていているので一見、美しいディスプレーに見えるだろうが、使ってみるとその評価は一転してマイナスになる。
画面の反射率が高いと、画面を見ている人の背中側にあるものが画面に映り込む。とくに明るいものに顕著で、電灯やテレビが画面に映って見辛さを感じた人も多いはずだ。車のダッシュボード上部が黒っぽく、しかも凸凹をつけて反射率の低い素材を使っているのも同様の理由だ。
これまで液晶メーカーは、どうやって表面の反射率を低下させられるか、画面への映り込みが少なくなるかと、技術開発を進めてきた。保護カバーはその努力を台無しにする。パソコンはオブジェではない。機能を大きく損なうデザインは本末転倒だ。
「いい商品より、売れる商品」は、企業としては当然の選択でもあり、モラルを抜きにすればそれ自体、責められるべきものではない。選択は消費者にゆだねられている。ラベル表示問題もそうだけど、やっぱり消費者が利口になるしかないのだろうか。
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投稿者 masatosato | カテゴリー:コラム | コメント (0) | トラックバック (0)