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弥彦神社への初詣で臨時列車に乗って

元日、弥彦神社へ初詣に出掛けた。正月中の初詣はあるが、元日の弥彦神社は初めて。車では大渋滞がわかっているので、弥彦線の臨時列車を利用した。

遠い昔、毎日、高校へ弥彦線から越後線に乗り換えて通った。大学へ進学して最初のうちは上越新幹線がなく、東京からの帰郷は在来線の特急「とき」で東三条駅着で弥彦線に乗り換えて燕駅へ。ウン十年前の懐かしい思い出が詰まった弥彦線だ。

前日から久しぶりに胸が躍った。車両に乗り込むと、まるで時間が止まったように変わっていない。冬期間限定の手動で開け閉めするドア。天井にはビニールをかぶった扇風機。あちこちに“昭和”を感じさせる書体の文字。足元から伝わる暖房の温もりもまた懐かしく、いくら年をとって見てくれば変わろうと、頭の中はすっかり当時に戻っていた。

初詣の臨時列車の車窓から。燕駅から燕三条駅へ向かって鉄橋を渡る手前の踏切後輩で地元ではギターの弾き語りで知られる矢代君が歌う「帰郷」の出だし、「♪鍛錬場を右に見て鉄橋を渡ると、やがて列車は左へ曲がる…」。燕モンが田舎へ帰ったとき、東三条駅ではあまり感じないが、まさに鉄橋をわたるころ、ふるさとへ帰ったと実感する。理屈なしにぐっとくるフレーズで、そんな感覚を臨時列車で久しぶりに味わった。

鍛錬場はテニスコートに変わっていて、昔とは違うところも多いが、車窓から眺める景色、吉田駅で乗り換えの待ち時間、2人掛けが向かい合わせになった座席。懐かしさと同時に、無駄に年をとったと情けなくなったり、時間の流れの速さを再確認したり、ともに電車で通った亡くなった友だちを思い出したり。臨時列車に乗っただけで、ふだんは思い至らない感情が次々とあふれ出した。

そんなわけで、ことしは原点回帰とでもいうか、折にふれて過去を振り返り、その立ち位置から今を考える1年にしようかと。前を見るばかりでなく、時には立ち止まって過去の足取りを確認しながら前を見詰めていく。そんな新しい年にしようと思っている。

投稿者 masatosato : 2007年01月02日 10:09

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