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どこからが、ねつ造?、やらせ?

東京での大学時代、サークル関係の友だちから1、2時間、座っているだけで数千円のバイトがあるのでやらないかと誘われた。内容を聞くと当時、流行した新宿のノーパン喫茶でテレビの取材があるので、客の“さくら”になってほしいと。その友だちは、いわゆる“組”の関係で、そのノーパン喫茶も組の息がかかった店ということで、大学内で“さくら”のバイトを探していたというわけだ。

おっと、若い人にはノーパン喫茶なんてわかるわけはない。一応、喫茶店の体裁だが、風俗店の類で、ウエイトレスが下着を着用せずにドリンクなどを運んでくる。ドリンク料金以外はとられないが、それが高額。そういや、大蔵省官僚のノーパンしゃぶしゃぶ接待なんてのも懐かしい(笑)。

話は戻って、もちろん、バイトを引き受けた。貧乏学生にとって、一度も行ったことのないノーパン喫茶にバイト代までもらって行けるのだから、どこに断る理由があるだろうか(笑)。

バイト当日、友だちと数人で店で待っていると、男性歌手のリポーターが登場。まずは、店内でカメラが待ち構えてリポーターが店の扉を開けるシーンを何度も繰り返し撮影した。もちろん、放送されるのはそのうちの1回。その店はウエイトレスによるプロレスのアトラクションがあって、“さくら”にはリングサイドで手を突きあげて「イエーッ!」などと騒いでくれなどと要求があり、もちろん要求に応えて演じた。ただ、もっと真面目にやれとか、しかられた記憶がある(笑)。

後日、大学の学食のテレビで友だちとゲラゲラ笑いながら放送を見た。ノーパン喫茶に行ったのは、後にも先にもこの日限り。一緒にバイトした友だちも同様だった。もっとも“本気”でノーパン喫茶に通うような人は、恥じらいがあってテレビ出演は拒否するんだろうから、“さくら”が必要なのはわかる。しかし“やらせ”と言われれば“やらせ”なのだろうが、どこまで許せて、どこから許せないのか、判断は難しい。

しかし、このバイトで学んだことは多い。リポート番組を見ていても、取材しているときの様子が目に浮かぶようになった。また、マスコミではノーパン喫茶の流行が大々的に報じられていたが、周囲でノーパン喫茶に行ったなどという話はほとんど聞かなかった。

ノーパン喫茶を体験して、高いカネを払ってまで利用する人の気持ちがまったくわかなかった。ノーパン喫茶が流行ったのは本当だろうが、それはあくまでも一握りの人たちの間でのこと。報道から受けるイメージは「猫も杓子も」だったが、一般社会とかけ離れた特殊な空間だった。

続く…(かも)

投稿者 masatosato : 2007年02月23日 04:36

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